コメント:(memo)
・メルヴィンズとバットホール・サーファーズが2/4同士で合体!
オルタナティヴ界の影のトップに君臨する両者の共作に、間違いは起こらず!!
相変わらずのトップ・スピードで常人には到底考え付かないアイデアを連発するメルヴィンズ。今年前半はバズ・オズボーンがまんまメルヴィンズといえる楽曲をアコースティックで披露した驚きのソロ作をリリース。ドラマーのデイル・クローヴァーはオフ!でツアーするなど奔放過ぎる活動を展開。そしてこのタイミングで発表されたのは、何とバットホール・サーファーズのメンバーとの合体編成による新作!!
ここ数年は本隊であるツイン・ドラム編成での活動はしばし休みながら、アップライト・ベースを入れた『フリーク・ピューク』、1983年結成時の編成に限りなく近いトリオでの『トレス・カブロネス』と、別ベーシストと共に作品をリリース。本作はその流れにある1枚だ。メルヴィンズもバットホール・サーファーズも共に80年代初頭から独自のサウンドを鳴らし続けてきたオルタナティヴ界のオリジネイターであり、トップに君臨する偉大なミュージシャン。意外に思われがちだが、両者のタイト過ぎる演奏はライヴで証明されており、本作では当然のようにビシッと決めた一体感を聴かせる。
これぞメルヴィンズ!!と唸る激へヴィ・リフとリズムの曲から幕を開けるアルバムは、脱力のアメリカン・ポップ・ロック風の曲、サイケデリックな酩酊感漂う曲、実験的な音響処理を施した曲、という風に目まぐるしく変化していく。「同じ作品を繰り返さない」という心情に裏打ちされたアルバムだが、メルヴィンズ/バットホール・サーファーズ両バンドに共通する「本気なのか冗談なのか判断に苦しむ」テイストを持ち合わせていることも間違いない。
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