コメント:(memo)
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米ロサンゼルスを拠点に活動中のROUGH KIDS、2012年に米Sorry State Recordsよりリリースされた1STアルバムは、活動初期からの集大成的な意味も含み、
バンドの歴史を伺い知ることが出来るHeartbreakersタイプのR&R Punkを礎としたDevil Dogs〜Carbonas以降の2000年代のUSパンクの傑作アルバムであり、
その全貌を知ることができた2013年の日本ツアーも未だ記憶に新しい。
その後、Sonny Vincent氏の日本ツアーでドラムを叩いていたLuisが加入、最強のドラマーが加入したことによりバンドサウンドも重厚に以前にも増してスピードアップしているようにも感じられる。
2014年にはBlack&Whiteとの西海岸ツアーを敢行。短期間であったが現メンバーでツアーを行うことは初であったが十分な成果を持ってかえることが出来た重要なツアーであった。
ツアー後に新しいアルバムを制作するべくレコーディングを開始。
日本ツアー以前から曲作りをしており、多くの曲はこの期間に作られたもので、本作「Lights Out」も日本ツアー時に披露された曲のうちの一つである。
今回のタイトル曲はギターのTsubasaが歌う曲で、シリアスで悲哀なメロディーに乗るキレのあるギターはTestors〜Sonny Vincent直系の身を焦がすR&R Punkを継承するものであり、
Wipers〜Dead Moon、現行ではEstrangedやAutistic Youth、北欧系ではVicious〜Masshysteriのような繊細で愁傷あるサウンドを感じさせる。
また「The Shame, It Grows」も同様に前作を超えるソングライティングとバンドサウンドの進化が見られる意欲作で、特にLuis加入の影響は大きく曲の緩急に関わらず屋台骨が安定した様に感じる。
今回レコーディングはChuck DukowskiのHunted, Shrineの1st 7"のレコーディングをしたDave Jonesが、マスタリングはNo Age, OFF!など数多くのLA周辺バンドを手掛けたPete Lymanが担当した。
また盤のラベルを近年のリイシュー盤には見られるが現行のバンドではなかなか見ないPush Out Center Labelを採用。
アルバム先行前に挨拶代わりのこの7インチ是非手に取って頂きたい。
A. Lights Out
B. The Shame, It Grows
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